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<天皇、皇后両陛下>ハンセン病療養所、24日午後に訪問(毎日新聞)

 天皇、皇后両陛下は24日午後、静岡県御殿場市の民間ハンセン病療養所、神山復生(こうやまふくせい)病院を視察する。現存する最古のハンセン病療養所で、皇室とのかかわりが深く、その歴史は皇室のハンセン病施設への支援とも重なる。【大久保和夫】

 神山復生病院は1889年、フランス人の神父が民家を借りてハンセン病患者6人を受け入れたのがスタート。天皇陛下の祖母貞明皇后は、反物や食料を度々寄贈し、支援の姿勢は秩父・高松・三笠の各宮家にも引き継がれた。皇后さまの実家の正田家関係者からは昭和初期に最新型の消防ポンプ車が寄贈されたこともある。

 同病院が広く知られるようになったきっかけの一つは、看護師長を務めた井深八重さんの存在だった。旧会津藩家老の家系に生まれた井深さんは、長崎県の女学校の英語教師に赴任直後、ハンセン病と診断され入院。3年後に誤診と分かるが、神父らの献身的な姿を見て、病院にとどまることを決意した。91歳で亡くなる1989年までハンセン病患者のために尽くした。「日本のマザー・テレサ」とも称され、61年には看護師最高のナイチンゲール記章を受け、皇太子妃時代の皇后さまとも会っていた。

 今回の訪問は、両陛下の強い希望で実現した。御殿場市内の国立駿河療養所も訪れる。両陛下は63年からハンセン病療養施設を訪問しているが、2カ所同時訪問は03年に岡山県瀬戸内市の国立療養所長島愛生園と同邑久光明園を訪れて以来。

 両陛下は今回で、全国の療養所計15カ所のうち11カ所を訪れたことになる。近くに立ち寄った機会に入所者と懇談したケースも含めるとほとんどの療養所と接点を持っている。

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